大会長ご挨拶
第28回公益社団法人日本顎顔面インプラント学会 総会・学術大会
大会長 城戸 寛史
（福岡歯科大学 咬合修復学講座口腔インプラント学分野）
第28回公益社団法人日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会が2024年11月30日（土）～12月1日（日）に福岡で開催される運びとなりました．福岡での開催は，私の前任の松浦正朗教授が大会長を務められて以来，2回目の開催となります．今回の学術大会のテーマは「多職種連携 UP DATE」です。新しい試みとして、日本顎顔面補綴学会の第41回学術大会と併催することになりましたので，大会長の古賀千尋先生と協力して，実りある良い大会にしたいと思います．
特別講演には、「歯生え薬」の開発で著名な北野病院歯科口腔外科の高橋克先生にご登壇頂く予定です。「歯生え薬」は2025年度中には、先天的に永久歯が生えてこない２歳から７歳の子どもを対象にした治験も検討しているということです。また，2030年をめどに、先天的に永久歯が生えてこない「先天性無歯症」の人向けの薬の実用化を目指すことが報道されています．その他に、先端歯科治療に関するリレーセッションとして、軟組織とチタンアバットメントの接着や腸内細菌と歯周病の関連などの講演を予定しています．顎顔面インプラント学会と顎顔面補綴学会の共通の話題を中心に、多くの関連職種のディスカッションの場となるような内容を構築中です。さらに、例年通りApISも併催され，顎顔面補綴学会の海外の参加者との国際交流の場となるような企画を検討しています．多くの会員の研究発表とディスカッションの場として一般講演、ポスター講演および企業展示を予定しています。
福岡市は、食文化の街としても知られており、大会の会期中は冬の味覚が始まる季節です．地元の美味しい料理や屋台めぐりなど、学会終了後には多彩な楽しみ方ができます。また，大会終了後の夜の博多は、カラフルなイルミネーションが美しい季節です。
是非、第28回日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会にご参加いただき、学術と文化を兼ね備えた充実した時間をお過ごしください。
一般社団法人 日本顎顔面補綴学会 第41回 総会・学術大会
大会長 古賀 千尋
（福岡歯科大学 口腔医療センター）
この度は, 今年元旦に発生ました「令和６年能登半島地震」によって亡くなられた方々への哀悼の意を表すると共に, 被災された方々に対して心よりお見舞いを申し上げます. １日も早く石川県をはじめ被災された地域の復興がなされ, 穏やかな暮らしが皆様の元へと戻りますよう, 深くお祈り申し上げます.
以前からご案内申し上げておりました通り, 今回は, 日本顎顔面インプラント学会の第28回総会・学術大会との共催となりました. 第28回の大会長を務める福岡歯科大学咬合修復学講座インプラント学分野の城戸寛史教授と共に, スタッフ一同一丸となって準備を進めております. ご存知のように本学会では, 広範囲顎骨支持型補綴装置に関して日本顎顔面インプラント学会と共同研究を行っていたことから, 本学会の松山美和理事長は, 「日本顎顔面インプラント学会となんとか共催できないものだろうか」というお考えを長らくお持ちでいらっしゃいました. そんな中, 私共の福岡歯科大学が日本顎顔面インプラント学会と本学会の主幹を同時に拝命するという機会が訪れ, また両学会の重鎮である瀬戸皖一先生が橋渡し役として御尽力されたことで，嶋田淳日本顎顔面インプラント学会理事長の快諾を得るに至り, この度の共催が実現することとなりました.
今回の大会のテーマは, 『多職種連携UPDATE』と致しました. ここ数年のコロナ禍の影響によって, 学会活動をはじめ, 他科・多職種の先生方との交流が疎遠となる状態が続きました. 幸い, 以前ほど深刻な状況になる機会は減ってきておりますので, 再度, 医療の進歩や技術革新など幅広い分野に目を向け, 学び直しを図る良い機会ではないかと考えました．「多職種連携」に関しては, これまでも本学会の重要な課題として度々取り上げられて参りましたが, 「afterコロナ」 の今こそ, 「多職種連携」を再考すべき時期ではないかと考えております. 折角の共催の機会でございますから, 互いに異なる専門領域について会員の先生方から深く学び，「知識をUPDATEする機会」を提供出来るような学会にして行きたいと考えております．会員の先生方から,「共催にして良かった！」と喜んでいただけるよう努めて参りますので, どうぞご期待下さい.
顎顔面補綴学会会員の先生におかれましては，例年の総会・学術大会より半年ほど遅い, 11月29日（金）～12月1日（日）の日程となっております. 11月29日（金）に委員会・理事会, 11月30日（土）, 12月1日（日）両日に総会・学術大会を開催させていただく予定です. 大変ご不便をお掛けすることとなりますが, 万障お繰り合わせの上御参加いただきますよう, 宜しくお願い申し上げます.
福岡は美食が豊富なことで知られる街です. 会期となる初冬の季節であれば, もつ鍋, 水炊き, 胡麻サバ, ふぐなどが旬のものとしてお楽しみいただけるでしょう. 学会で知的好奇心を満たした後は, 美食に癒されながら, 博多・福岡の夜を満喫されてはいかがでしょうか.
学会開催に向け，運営の上で至らぬ点も多々あろうかと存じますが，教室員一同, 皆様にご満足いただけるよう誠心誠意努力して参ります. 関係諸氏ならびに全国各地の先生方の多数の御参加をお待ちしております.
